分析魂

定性分析実験風景

今日の化学分析コース1年生は、先週に引き続いて定性分析実験を行いました。
定性分析には無機定性と有機定性がありますが、1年生は無機定性分析の実験を行っています。この無機定性分析も分離法によって金属イオンは第1族から第6族に分類されます。先週行ったのは第1族で定性分析の入門的実験でした。今日行った第2族は、無機定性分析の中でも最も難しいく、分離や確認の操作が複雑な種類になります。ですから次回も第2族の続きを行います。
今までにない数多くの試薬使用して反応させ、加熱やろ過、乾固、pH調整を行い僅かな変化をも見逃さずに検出、確認せねばなりませんので全員真剣そのものです。「先生!1族より難しい!」「複雑だ!」「反応が出ない!」など最初は悲鳴に似た言葉が飛び交っていましたが、アドバイスを与えていくうちに「なるほど」「出た、出た」との喜びの声に変わって来ました。Mさんからは「先生、苦労して検出できたときは本当に快感ですね」との言葉も飛び出ました。
そうなんです。定性分析は出ないときは「なぜ」がつきまとい、テキスト通りにならないことに苛立ちを覚えるのですが、コツが分かり始めるとこの次にはと闘志が湧いてくるのです。回を進める毎にこの傾向が強くなってきます。
どんどん分析魂を育んでいって欲しいものです。頑張れ1年生!!

by トトロ