32人になるための挨拶3回!

ある私立高校で

今日は本校の外のお話。私は本校の校長以外にも、大阪にある専門学校約200校が集まる組織で、進学の責任者という仕事をしています。簡単に言うと、大阪の専門学校の良いところも不足しているところも含め、高校生に広報するいわば宣伝マンです。今日はある私立女子校に呼ばれ、専門学校希望者約40名の1年生の生徒さんたちに、大学と専門学校の違いを中心に講演をしてきました。
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まずは高校の先生から私を紹介して頂いた後で、私から挨拶。ここで3回「こんにちは!」をやり直してきました。今日は50分の講演でしたが、専門学校教育の縮図がこの挨拶にあるからです。社会では、知力・体力・技術など身につけるべき大切なことはたくさんありますが、その最たるものが挨拶でしょう。挨拶できれば、知力・体力・技術を越える人間力が身につきます。専門学校は、専門技術プラス、こうした人間力の向上を、それぞれの分野や学校に合わせた形で必ず実施しているのです。その重要性を専門学校希望者に理解してもらうがために、3回やり直しをしてきました。始めは怪訝な生徒さんたちも、講演後の挨拶はきっちり返してくれました。
また、講演後一人の生徒から、「私は32人になるよ!」との声が。「100名の大学に進学する高校生がいると、中退せずに卒業後就職し、3年間以上働く人は32人しかいない」。という統計の例え話をしたからです。             
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そして、その帰り道、本校最寄りの天満橋駅から帰校途中、数名の本校学生とすれ違いましたが、皆、私を見て自分から挨拶してくれます。私と同じ歩みで歩いている第三者から見ると、すれ違う若者が挨拶するこの人って???と思われているでしょうね(笑)
すがすがしさを覚えると同時に、長年、どっぷり携わっていると忘れそうなその原点を、自らもう一度見直すことができた一日でした。
by かりめろ