あれから一年半。卒業までの半年が名残惜しい!

体験実験

卒業研究では3学科が同じ時間に実施されていますので、いろいろな学科の学生から、いろいろな話をして交流をする、私アビーにとってはとても楽しみな時間です。
今日の卒業研究でも、実験も一段落ついた学生と、この学生生活を振り返って様々な話をしました。なぜそんな内容になったかというと、ちょうどその実験室では、明日実施される入学説明会(土日開講・化学分析コース入学を希望される方への説明会)の準備も同時に進められていたため、それを見て学生はめいめいの入学前の心境を思い返していたようです。


「入学するとき、どうして今の学科にしたの?医薬品や微生物といったバイオには興味は無かったの?」と、金属や環境をメインに分析する資源分析化学科の学生に聞いてみると、「入学時にはやりたいことはたくさんあったけれど、どちらかというと環境や金属に興味があったんです。でも、医薬品とか微生物とかのように、他の学科が学んでいることも今となっては面白そうだなと思うけど。いつかそれらの分野の実験ももっとしてみたいです。」との回答。
本校入学を決めた学生は、「○○の分析がしたいんです!」と明確な意志を持っていた学生もいますが、どちらかというと、「あれもこれも携わってみたい」とか、「環境・医療・食品・材料などのあらゆるものの中で何が一番興味があるか分からないけれど、白衣を着て活躍したいなぁ」と漠然とした思いを持っていた学生も多くいます。入学前の思いがどっちであったにせよ、どんな分野であっても分析の根底の技術・知識は共通していますので、学科・コースにかかわらず、卒業後はあらゆる分野で活躍できます。つまり、分析化学はあらゆる分野で活躍するためのパスポート。これを取得した学生は今後も自分の興味の移行に合わせて、また、時代の動きに合わせて、活躍し続けることと思います。



「入学前は入学しようか迷ったなぁ。でも結果的には入学して良かったかな。」と最後に一言。この言葉は教員にとってとてもうれしい言葉です。しかし、もちろんこの言葉は今まで頑張ってきた彼の努力と、それに伴った成長の実感から生まれた言葉ですので、1年半よく頑張ったね、と声をかけてあげたくなる思いでした。
学生は口々に「残り半年かぁ〜!」と言っていましたが、この半年を濃いものにし、出来る限りの成長と、感じられる限りの達成感・充実感をもって過ごしてほしいと思います。

写真は彼らの入学前、体験入学で行った体験実験(いわば初めての分析化学者体験です!)と、それから一年半後の現在の様子。ご覧のようなとても良い笑顔で毎日頑張っていますよ!!

byアビー