まずは小手試し!

定性分析実験

今日は久しぶりに化学分析コース1年生の定性分析実験の様子をご報告したいと思います。定性分析実験も前回で第1族から第6族までの分離・確認実験は終了いたしました。
平日コースもそうですが、一通りの分離・確認実験が終了すると、どんな金属イオンが含まれているか知らせていない試料を学生一人一人に渡して、今までの定性分析実験で養って来た知識と技術を駆使して、その金属イオンを判定させる実技テストが控えています。もちろん金属イオンは1種類ではなく5種類も混合しています。しかしいきなり実技テストでは難易度が高いので、まずは小手試しと言うことで、今日は事前実験を実施しました。
学生自ら何種類かの金属イオンを混合させた試料を調整し、それを分離、確認して間違いなく検出できるかを行ってもらいました。相談は可能ですし、テキストやノートを見るのも自由にしています。しかし全員、ノートに分離方法、確認方法を自分が分かりやすいようにまとめており、それをチラチラ見る程度で実験を進めていました。まとめ方は各々工夫されており、「ほー!」と感心するようなものがほとんどで、結構時間をかけて作成しているのがよく分かりました。学生達の定性分析の理解力の高さが伺えました。
はじめのころは何をしているかさっぱり分からないという学生達でしたがここまで上達したことをうれしく思いました。ですから今日はほとんど質問がありませんでした。実験終了近くになると、「よし!確認できた!」「うーん、やっぱり出ない」といろいろな声が聞こえましたが、諦めたような声はまったく聞こえてきません。定性分析の魔力に引き込まれたようですね。
さて、実技テストが開始されてどのような結果が出てくるか今から楽しみでなりません。1年生諸君頑張ろう!!

by トトロ