時代に左右されない真の力

左手による滴定操作

 今日は化学分析コースの年内最後の授業日。午後からの授業は、2年生は卒業研究、1年生は定量分析実験でした。
 1年生の定量分析実験のテーマは、年内最後の実験にふさわしく、滴定の集大成ともいえるキレート滴定。pHの調整や終点の見極めなど、かなりの技術が求められ、技能士化学分析)の実技試験にも頻繁に取り上げられているものです。
 良い結果を得られるかどうか心配でしたが、さすが、4月から実験中心のカリキュラムで鍛え上げられてきた甲斐あって、全員が無事終了。年内最後の実験を成功裏に締めくくることができました。
 入学当初は、ガラス器具の扱いに不慣れな人もいましたが、今では手際よく、颯爽と扱っています(写真はビュレット操作です)。上達したなぁと、つくづく思います。
 化学分析コースは土日のみの開講のため、平日は働いているという人がたくさんいますが、皆、異口同音に、ここ1・2カ月で急に不景気になった、と言っています。営業部門や事務部門ばかりでなく、製造部門にも不景気の波は押し寄せており、人員削減が行なわれているらしいです。ただ、分析の部署は元々人手不足なところであり、削減の対象からは外されている、とのことでした。
 言われてみればその通りで、いかに不景気になっても、商品の安全を確保するための部署を、おろそかにすることはできません。分析化学の技術を持った人材は絶対に必要なのでしょう。そして、そういった社会の需要に応えるため、本校学生は日々努力しているのです。
 化学分析コース1年生Hさんから嬉しい言葉を聞いたので紹介します。
 『時代に左右されない真の力を身につけるべく この学校に来たことを 改めてかみしめています』
 みんな頑張れ! 今日で化学分析コースの年内授業は終了! 新年は、また元気な顔で会いましょう!
by水の都