今日は実験のてんこ盛り!

 GW期間中は化学分析コースも一休みでしたが、今日から授業、実験が再開しました。化学分析コースの実験は午後からですが、その前に午前中実験室では第20回目の「道頓堀川水質調査」が行われていました。ちょっとお邪魔してその様子を拝見しました。1年生にとっては初めての参加であり、また実験回数もあまりこなしていないうちに、河川水のサンプリング、一般細菌や大腸菌群測定、BOD測定、それらの測定に必要な試薬類の調製を行っていました。勿論、指導される先生もいますが、主役は2年生です。さすがに昨年から同調査を体験しているので的確に1年生に実験の指示を出していました。指導される立場から指導する立場になって先輩としての意識が芽生えてきたのでしょうね。1年生も真剣に先輩の指導を聞いて実験を行っていました。

 午後からは化学分析コースの実験です。しかも1年生、2年生同時実施でした。
1年生の実験は基礎化学実験で今日は中和滴定と薄層クロマトの実験を行いました。私トトロが担当したのは中和滴定です。この実験の内容は昨日のボヤッキー先生の日記と全く同じお酢の酸度を測定する実験です。1年生にとっては今日がはじめての本格的実験になりますので、最初はすごく緊張していました。器具を扱う手もぎこちなくその都度指導していましたが、時間が経つにつれて手際がよくなってきましたが、そのスピードに驚きでした。その証しに滴定の誤差が回を追う毎に少なくなってきているのです。その事を学生達に伝えると、「えっ!そうなんですか?まんざらでもないですね」と少し照れていました。

実験が終了し、データ整理をして結果を求めさせると、全グループが成分表と同じ値を示しました。これには私も更に驚き、「すごい!」を連発してしまいました。「私達ってすごい!すごい!」と喜んでいました。どうやら初めての実験でいきなりおもしろさを知ったようです。慢心は禁物ですが自信を持つことは大いに結構なことです。
2年生は機器分析実験で原子吸光光度計と吸光光度計を使用した1年次の時より高度な実験をしていました。しかしその試薬調製は手慣れたもので、それぞれの実験をこともなげに行っており、さすが2年生といったところです。できるなら道頓堀川水質調査のように、2年生が1年生を実験指導するという機会を作れればとつくづく感じました。


今日は私にとってもよい経験をした一日でした。

by トトロ