お酢の酸度を測ってみよう!!

今日は、1年生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の基礎化学実験の様子を覗いてみまーす。早速、お邪魔しまーす。

どれどれ、今日は何をやっているのかな?
おっ?実験室の机の上の置いてある物は・・・お酢??

今日の実験内容は、お酢の酸度がどれくらいあるかということを中和滴定によって測ってみようという実験です。お酢の酸度、って言ってもなかなか想像つかないですよね?お酢の酸度って、そのお酢がどれくらいスッパイか?ということを表しているものになります。

実験の手順ですが、まず、お酢を規定の濃度に薄めます。その時に使うのは、ちょっと変わった形をしているガラス器具 メスフラスコ です。このメスフラスコにお酢を入れて、メスフラスコに記されている線(標線)のところまで水を入れて、お酢を薄めていきます。この作業のことをメスアップと言います。簡単に見えるようなこの操作なんですが、実際にメスフラスコに描かれている標線ピッタリに水を入れる作業って、なかなか難しいんですよー。学生が「先生、メスアップできましたのでチェックしてください」とシトラス先生に確認をお願いしていましたが、なかなかOKサインが出ていませんでした。単純な作業ですが、そう簡単にはいかないですね。何回も何回も失敗しては、繰り返す学生が多くいました。
 


さて、その後に、アルカリ性の溶液を使って、滴定をしていきます。「ビュレット」と呼ばれるガラス器具に水酸化ナトリウム水溶液を入れ、ビュレットについているコックをひねって、先ほどメスフラスコで調整したお酢水酸化ナトリウム水溶液を滴下していきます
 


さて、この時に滴定終了のための目印が必要なんですが、その目印にフェノールフタレイン溶液をいう試薬を加えます。この試薬を加えて水酸化ナトリウム水溶液を滴下すると、あるところで溶液の色が薄くピンク色になります。そこまで水酸化ナトリウム水溶液を加えたら、実験終了になります。

おや、ちょっと色が濃いピンク色になってしまっていますねー。残念ながら、水酸化ナトリウム水溶液の量が多かったようです。ビュレットによる滴下量の調整が難しかったようで、いっぺんにたくさん入れてしまったそうで、ちょっと失敗してしまったようです。次回からはもう少しうまく調整することが必要ですね。


実験をやっていく上で、失敗することもありますし、なかなかうまくいかないことの方が多いです。
でも、失敗したからこそ得られる物、身につけられる物、勉強になることが多いです。ですから、学生のみんなには、失敗を恐れずにドンドン実験を行ってもらい、分析化学者としての知識やスキルをつけていって欲しいと切に願っています。

先生たちも毎日応援していますよー!!

by ボヤッキー