悪徳商法から身を守るために!

水曜日の4限目は、通常はクラブ活動や資格取得対策講座など、それぞれ思い思いの過ごし方をしています。しかし、年に何回かはこの時間を利用して、お世話になっている求人企業の方に来ていただき、現場で分析化学がどのように活用されているかをご講演いただいたり、安心で安全な学生生活を過ごすためのアドバイスを専門の外部講師の方にご講演いただいたりしています。
今日は後者の目的のために、消費生活専門相談員の古賀先生にお越しいただき、悪徳商法などから身を守るためのご講演をいただきました。特に学生の年齢層に応じた悪徳商法の手口についてのお話いただいたのですが、実際に被害者の相談を受けておられる先生からは大変具体的な内容を教えていただいたので、学生たちも真剣に聞いていました。特にSNSが最近マルチ商法の巣になっているというお話には大変驚きました。


その中で学生たちも意外だったかもしれないのが「契約」という言葉の意味です。古賀先生から「印鑑のない書面での契約書というのは法律的には有効ですか?」という問いを学生たちになされました。有効だという学生は皆無。ところが、先生からは「実は双方が同意のもとであれば口約束でも立派に契約は成立する」ということでした。例えば、物を買う、電車を利用する、電気を使う、病院を利用する、学校に通う・・・というのもすべて契約になるというお話でした。これには学生たちも大変衝撃を受けたようでしたが、古賀先生のお話によると「契約を意識するのはトラブルになったときだけで、日常ではお互いが内容を理解し、納得してきちんと約束を守っているから契約を意識せず暮らしている」ということでした。ですから知らず知らずのうちに私たちは毎日契約を繰り返していることになるのです。
先生がおっしゃるように、学生たちには契約を意識せずに過ごせるように、つまりトラブルに巻き込まれないように学校生活を過ごしてほしいと願います。