成長を感じる 夏!

本校では、夏休みに向けて最後の一週間が始まりました。学生達は前期の授業・実験の最後のまとめに入っており、実験であれば、それまでに作成したレポートの修正をしたり、授業であれば先日実施した試験の返却がありました。
私たち教員から見ると、夏はとっても学生の成長を実感する時期です。一年生も、入学当時の実験の様子やレポートの内容に比べると、とても手慣れた感じになっていますし、2年生も一人前の分析化学者に一層近づいた貫禄すら感じる状態です。

  


2年生の実験内容は、実際の分析化学者が社会で行っている業務内容により近いものが多く、今日覗いた2年有機テクノロジー学科の実験は、「ルミノールの合成」、資源分析化学科では、「土壌中の鉄の分析」をしていました。ルミノール、と聞くと、よく科学捜査に使用される「ルミノール反応」という言葉を思い浮かべる方も多いかと思います。血液の検出に不可欠なこの物質も、彼らは難なく合成出来る技術を身につけているんですよ。
(写真はルミノール反応の様子です。とっても綺麗ですね!)

また、鉄を検出した土壌は、学生の家の周りの土だったらしく、T君曰く、「用意された試料ではなく、自分がここの土壌の汚れはどんなものだろう?と思ったところの土を自分の手で調べられるので、とても楽しい!」そうです。
自分の手で、何かを作ったり、調べたり。技術や知識を自由に使いこなしてそれらを実現する彼らはもう立派な分析化学者です。

by アビー