化学分析技能検定試験の準備!!

8月30日(日)に本校で、化学分析技能検定試験が行われます。この化学分析技能検定は、化学分析についての労働者の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されている日本の国家検定制度のうちの一つになります。この技能検定に合格すると、技能士の称号をもらう事ができます。少し余談になりますが、現在137種類の職種において技能検定が実施されており、化学分析技能検定はこの137種のうちの一つということになるのです。

といっても、化学分析技能検定のことを聞いたことが無い方にとっては、どのようなことをするのか全然分からないかもしれませんね。簡単にその内容について触れたいと思います。

この化学分析技能検定試験は、以下の通り1級と2級に分かれており、定性分析(与えられた試料溶液中に含まれる金属イオンの検出を行う) 、定量分析(例えば、キレート滴定法による塩化カルシウム塩化マグネシウム及び塩化アルミニウムの定量を行う)及び筆記試験を行い、これらの試験に合格する必要があります。

今日はその準備を行いました。その様子が写真の通りです。

検定のためのおびただしい数の実験器具と試薬が、実験台の上にところ狭しと並べられています。これらの器具と試薬を使い、与えられた実験課題をクリアすることになります。化学分析の技能検定なので、当然のことながら、化学分析(実験)の中で起こる反応を覚える必要があります。その覚えなければならない化学反応の数は非常に多く、簡単に暗記でクリアできるようなものではありません。ですから、ちょっとやそっと勉強してクリアできる甘い試験ではりません。

化学分析技能検定を受けるにあたり、受験者は、技能検定で課される課題と同様な内容の実験を自分で繰り返し行い、かつ、その中で起こっている化学反応を必死で勉強して覚えて試験に臨むのです。その努力の証しを実験結果という形で証明してくれるのを手助けしてくれるのが、写真のとおりに示した実験器具や試薬になります。

さて、今回は受験者の中から何人の合格者が出るでしょうか?多くの受験生の努力が実ることを願っています。

by ボヤッキー