講演会開催

本日は、本校の卒業生がお世話になっている企業から講師をお招きして、講演会を行いました。
年に数回、リレー形式で行われるため駅伝に例えて「化学実務駅伝」と呼んでいます。
今回は、今年度2回目です。この目的は「企業で化学、若しくは分析化学がどのように使用されているか」
「現在の授業、実験が将来どのように役立つか」を学び、「(学生たちに)自分の将来像を描くことが出来るようにする」ことを目的としています。
今回は、化学系の企業から役員の方と本校の卒業生(2008年3月卒)の2名の方に来ていただきました。


上の写真は役員の方の講演です。


上の写真は本校の卒業生の講演です。


上の写真は本校の学生が質問しているところです。


講演内容は、「会社の概要」「高分子材料の特徴・組成・品質管理・分析」について話していただきました。
分析に関しては、各種の分析機器(赤外分光法(FT-IR)、ガスクロマトグラフィー(GC)など)を使用した分析事例を、実際のデータを示しながら解説していただきました。
また、本校の卒業生は、分析部門に勤務されており、トラブルが発生した際の問題解決のための分析を担当されているようです。
講演では、フィルター(ろ紙)上の異物(汚染物)を電子顕微鏡SEM)と元素分析(EDX)を使用した分析例を紹介
していただきました。入社してから1年半程度ですが堂々とした発表でした。
一年生は、後期からこれらの機器を使用した実験が始まったばかりですので、良い刺激になったと思います。

最後に役員の方から、分析技術者として必要なバックボーンとして以下の3点を挙げられ、化学を中心として周辺の様々な知識が必要であると強調されていました。
1.分析に関する知識
2.材料全般に関する知識
3.材料の現場での使用状況(どんな状況、条件で使用されていたのか)


今回の講演が学生にとって良い刺激になったと思います。
最後に、本校のために時間を割いて講演をして下さった講師の方、ありがとうございました。



話は変わりますが、お昼休みに環境委員会による南天満講演の清掃が行われました。普段は、ラフな格好で行っていますが上述したように化学実務駅伝がありますので、スーツ姿で清掃です。
「清掃なんて面倒で嫌だ」と思うかもしれませんが、目的意識を持ってみんなで協力して行うと楽しく出来ます。
学生たちも楽しみながら行っていますね。




byカイロ