分析化学者の卵から達人へ

今日は1年生命バイオ分析学科、医療からだ高度分析学科の定量分析実験の2回目。この定量分析実験は化学実験技能検定の実技試験内容と同じ内容の実験をします。前期で学んだ技術を応用し、進めていきますが、なかなかうまくいかないのが分析実験の難しいところ。私が担当する実験は「中和滴定」という分析の基本中の基本の実験ですが、値がなかなか定まらず苦戦している学生がたくさんいました。「先生〜、終われへんよ〜(泣)」と言っている学生もいましたが、最後はバッチリ決めてくれました。さすが分析化学者の卵!これから数を重ねる毎に腕を磨き社会へ出るときは一発でバッチリ決めれるまでに成長してくれることを願っています。

 


実験が終われば、必ずデータ処理を行います。得られたデータをそのまま記録するだけでなく、計算をし、標準値(基準値)と比較します。その標準値との誤差を出し、なぜ誤差が出たのか、また誤差をなくすにはどうしたら良いか、などデータ処理した結果から読み取れることを考えます。分析化学者はただ実験をするだけでなく、そのデータを用いて“考える”ということが非常に大事になってきます。考察力も社会では重要視されるので卒業までに考察力もしっかりつけてくださいね。

 



byシトラス