卒業研究フルパワー!

原子吸光光度計


 今日の化学分析コースは、1年生が定量分析実験のガイダンス日でしたので、
卒業研究にあたっていた2年生は実験棟を存分に使用して研究にあたっていました。平日コースが来月には「中間発表」があるのと同じく、化学分析コースでも中間報告書の提出が控えています。その中間報告にあたって一応の成果を出しておく必要がありますので、各グループともフルパワーモードに切り替わっています。要領も得たので、研究の役割分担など横の連携がスムーズに行えていました。下の写真は、土壌中の重金属をフェライト化したものを磁石で引き寄せている状況を捉えたものと、熱分析装置で酸化チタンに関する測定を行っているところです。


 その他にもいろいろな面白い実験を行っていましたが、いずれもちゃんと役割分担して、けっして傍観していたり、暇にしている学生は一人も居ません。機器を扱っている者もいれば、傍らで溶液調製をしている者、あるいは化学反応を起こさせて変化を観察している者など、皆目まぐるしく実験に励んでいました。
「フルパワー」に偽り無しです! ほとんどのグループからもっと実験時間が欲しい!との声が上がりましたが、時間内に計画的に実験を進め、進捗状況によってはその都度軌道修正を行うようにならなければなりません。でもそれらも直に身についてくるでしょう。
 中間報告まであまり時間はありませんが、どんな結果を報告してくれるのか待ち遠しくてなりません。担当外の実験を見ていても非常に面白そうで、つい色々質問したくなってきます。それほど魅力ある研究をしている学生達の顔が活き活きとしているのに気づいている先生は私だけでなく、平日コースの先生も含め、卒業研究を担当している先生全員がとっくに気づいていることです。やはりやりたいことを研究することって、苦しいときもあるかも知れませんが、魅力で満ちあふれていますよね。

by トトロ