日々、バイオテクノロジーに挑む!

私の担任している生命バイオ分析学科では、実験において生きた微生物や植物を扱います。それらは、ペットを飼っているのと同じように、毎日のお世話が必要であり、学生たちは、卒業研究で自分たちが扱っている生物をどう管理すれば、元気を保てるかを常に考えています。

他の先生もここでお話しているように、本校では定期考査(後期中間試験)がそろそろ始まります。もちろん試験期間中は卒業研究はストップになりますが、微生物のお世話については欠かさず行う必要があります。今日もS君やI君から「試験終了後、スムーズに研究を再開するにはどう培養すればいいですか?」「試験期間中も菌たちの様子を見に行ってもいいですか?」とまるで微生物の保護者のように気遣い、対応を考えた質問を受けました。このような微生物を使った実験では、私たち人間が実験をしたいときに実験するのではなく、微生物がちょうど増殖したタイミングや、調子が抜群なタイミングなど、微生物のサイクルを見計らって実験を行う必要があります。ですから、昼休みや放課後に実験室を除くこともしばしば。しかし、彼らの口から「大変・・・もういやだ!」という言葉を聞いたことはありません。むしろ、微生物を培養している培養庫(インキュベーターという機器です)を開けて覗き込んでは「増えてる増えてる、よしよし」と笑みすら浮かべるバイオ分析化学者っぷりです。

 

下の写真は卒業アルバムに印刷される寄せ書きですが、微生物を題材にした人気マンガ「もや○もん」のイラストがちりばめられています。(学生一人一人が微生物であるキャラクターに扮した、大変凝ったイラストです!)こんなところにも、学生達の微生物に対する愛情がにじみ出ています。

私事ですが、アビーは微生物を扱った実験や微生物学に関する講義を担当していましたので、その魅力を存分に知ってもらえたようで大変満足です!
卒業まで残り半年、存分に微生物に触れ、その魅力に浸ってくださいね。

byアビー