実験結果から見えるもの・見えないもの

今日は1年生は朝1時間目から物理化学の試験。CTのために教室に向かうといつもと違うピリピリした雰囲気に、違和感を感じながらのスタートでした。いつもはCTの時間の残り5分程度で有機化学に関する雑学を説明しているのですが、今日はちょっとそういう雰囲気ではありませんでしたので、用意したネタは明日にまわすことにして、試験での健闘を祈りつつCTを終わりました。
午後からは1年、2年共に実験となり、1年生は定性分析実験、2年生は卒業研究を行いました。私は2年生の卒業研究の担当でしたが、私の指導グループが1年生と同じ部屋で実験を行っていたため、今日は両学年の実験を見ながら卒業研究指導を行うことができました。
2年生の卒業研究では、私の担当グループは今日も野菜を刻んで実験を進めています。自炊できる学生がいないのか、今日の担当者に自炊の経験がないのか、今日のニンジンはいわゆる男料理(?)のように刻んだ大きさがまちまちです。試料が均一化できて、なおかつルツボに入れやすくなればいいので、多少大きさがまちまちでも大丈夫。その後、刻まれたニンジンは次の行程に進んでいきました。
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先週から続きで用意していたサンプルもあったので、ニンジンの調理後は原子吸光光度計でその試料の測定を行いました。機器の立ち上げも慣れてきていますので、もう任せていても大丈夫でしょう。結果の方はそこそこでているものの、欲しいデータ数にはまだ達していないので、年末にかけて結果が出せるように測定数を増やして行かなくてはならないようです。
データが出そろったら、私の得意分野の統計的な処理を伝授して、しっかりとデータ解析を行ってもらう予定です。今、表面的に見えている数値だけが結果ではありません。データの比較・解析をすることによって見えてくるデータというものもあるのです。彼らの結果からは何が見えてくるのか、それが楽しみです。

by ドラ一郎