今日はBOD測定の日

大阪も日に日に寒くなってきました。
学生も教員も二言目には「今日は寒いね」とついつい口にしてしまう今日この頃です。

朝のCT直後の様子ですが、みんなの服装も厚着になってきていますね。


さて、他の先生達の日記にもありましたが、
テスト期間が終わって学生も一段落
…というわけではなく、リベンジを図る学生はもちろん、試験でわからなかった問題を解決しようという積極的な学生達が、
今日も資料室で勉強したり、先生の所へ質問に来たりしています。


資料室ではまた、来週は追再試期間+各種イベントのため学生は実験が出来ないうえ、
先生との打合せも今日明日しか行えないため、二年生が中間発表会の準備に追われている様子も見られます。


ところで、今日は道頓堀川水質調査のBOD測定の日でした。
BOD(生物学的酸素要求量)とは、簡単に言うと水の汚れの指標の一つです。
微生物のエサとなる有機物が多い水では、微生物が活発に増殖・呼吸することで、
水中の酸素量(溶存酸素)が消費されて減少していきます。
エサの少ない綺麗な水では、微生物があまり活発ではないため、溶存酸素量の変化は小さくなります。
そこで、溶存酸素量の減少分を調べることで、汚れの度合いを示そうというものがBODです。


今日は微生物を増殖させた後の水の溶存酸素量調査を行います。

これは、滴定で用いるチオ硫酸ナトリウム水溶液の濃度を正確に求める標定という操作を、
中間発表の準備で忙しかった二年生のYくんが行っているところです。
この水質調査は環境委員会が主体で学生によって行われており、
彼ら二年生がお手本を示し、周りでは一年生がその方法を引き継ぐべく、滴定の様子を見ていました。


このように濃度の正確にわかったチオ硫酸ナトリウム水溶液を用いて、
実際の試料中の溶存酸素量を調べていきます。試料の数が多いのでみんなで手分けして行います。

こちらでは一年生が滴定を行っていますが、
実は彼ら、今日は実験の日で、そちらでも滴定を行っていました。

滴定の種類の違いはありますが、基本的な器具の取扱は同じですから、
一年生とはいえ手慣れた様子で滴定操作を進めていました。


まだ入学して半年少々ですが、しっかりと分析化学者への基礎を身につけてきており、
私たち教員も、いっそう気合いが入ります。


by 八兵衛