蛍光ペンでしょう油を分析!?

化学分析コースも授業・実験は年度内残すところ5日。
今日の1年生は定量分析実験で沈殿滴定という実験を行いました。酸とアルカリの反応である中和滴定に比べると知名度は低い方法ですが、食品の塩分などを測定するのに利用できる実験です。
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滴定の実験は色の変化をみる実験がほとんどですが、今日行った方法も非常に鮮やかな実験でした。フルオレセインナトリウムというものを使って実験をするのですが、この物質はおそらく皆さんほとんどの方が持っていると思います。実は黄色の蛍光ペンのインクに使われている物質で鮮やかな黄色い蛍光を発します。滴定が進んでいくと次第にこの蛍光が消えていき、、赤い色が見えるようになってきます。
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学生達は、最初に試薬の「塩化ナトリウム」で実験をし、その後しょう油の分析を行い、最後に塩化ナトリウム含有量として、しょう油の塩分を計算しました。
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さてさて、このしょう油の塩分はどれくらいだったのでしょうか?
今日の実験では、身近な物質で食品の分析ができたということが学生達にとっては非常に新鮮だったようです。またこれで「身の回りにある化学」に興味を深めていってくれたらいいなぁ、と思いました。
1年の授業実験も今月いっぱいですが、ラストスパートをがんばりましょう。


by ドラ一郎