放課後も化学実験!〜道頓堀川水質調査準備〜

道頓堀川水質調査

GWも終わり、今日は久しぶりにクラスメイトと再会する日とあってか、教室はいつもより少し浮ついた雰囲気でした。休み中は帰省や旅行をした学生も多いようであり、教室のいたるところでお土産を渡しあったりお土産話に花を咲かせている様子が見られました。
さて、今日は『環境委員会』という委員会の活動が放課後に行われました。この委員会は学生が主導となって実施しているものであり、毎年、皆で学校のすぐそばにある南天満公園の清掃活動を行ったり、プルタブを集めて車椅子を寄付する活動を行ったり、また、環境活動に取り組む施設を訪問し、勉強したりと様々な活動を行っています。中でも伝統的に行われている大きな活動として、「道頓堀川水質調査」というものがあります。
大阪には「道頓堀川」という川があり、阪神タイガースが優勝した時にはファンが飛び込むことでも有名な川なのですが、「本当に泳いでも衛生的に大丈夫?!」ということを年に3回分析し、川の汚れ具合をモニタリングしている活動です。平成16年からずっと行ってきた活動は、これまで様々なメディアで取り上げられてきており、HPでもこれまでの結果を公開しています。(興味をお持ちの方は、こちらをクリックしてくださいね。メディアに紹介された実績についてはこちらをどうぞ!)


今日は、今年度一回目の水質調査を明後日に控え、その準備を放課後に行いました。この活動はあくまでも「学生主導」が原則。ですから、教員は側には付いていますが、基本的には先輩から後輩へ指導をします。新2年生は、昨年度までは先輩達に指導される側だったわけであり、いわば今日は「先輩デビュー」でしたので、内心私たち教員はちょっと冷や冷やしていたのですが、しっかりと新1年生を指導していました。
写真はその実験風景です。技術を伝承しようとしている先輩達、そしてそれをしっかりと受け止めようとしている後輩たちの真剣な学生たちの表情が伝わっているでしょうか?


1年生からは、「2年生の先輩達がしっかりしていて凄い!」「自分たちも1年後はああなれるのかな」「ああなれるように頑張ろう」という声が聞こえました。大丈夫、その前向きな思いがあれば、1年後にはびっくりするくらいの成長をしているはずですよ!

また、今日1年生から多く聞かれたのは、「実験楽しい!」という声。この言葉は、実験指導をしている私たち教員からすると何よりもうれしい言葉です。思えば一か月前、試験管の洗い方も知らずに入学してきた学生も多く、不安もたくさん抱えていたはずですが、今では「実験が楽しい」「もっと実験がしたい」という思いで、必須のカリキュラムでもない放課後のこの委員会活動に参加するようになったのですから、彼らの前向きさと向上心には頭が下がる思いです。「実験が楽しい」とは、さらに新しい知識・技術を身につけるための機動力であり、今後もっと飛躍的に成長した彼らと学校生活を送れることがとても楽しみです。

この道頓堀川水質調査は、今日から約1週間にわたって実験が続けられます。その様子はこのブログでもご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。

by アビー