大川の水は綺麗か汚いか!?

 昨日化学分析コースの1年生は本校の側を流れる大川の細菌測定実験を行いました。その日は昨日のドラ一郎先生のブログにもありましたように、環境委員会の道頓堀川水質調査を実施した日でもあり、細菌測定では同じ項目を調査したことになりました。今日は、培地に培養させる操作をして20時間後の細菌群(コロニー)を測定しました。試料水を原液のままで培養したシャーレーは、コロニーが判別できないほど細菌が繁殖しており、その凄さに皆驚愕の声を上げていました。それでも希釈した試料水はコロニー数のカウントが可能でしたので、懸命に数を数えていました。これで希釈倍率から試料水中の細菌数が確定できます。どれほどの数になるのでしょうね。集計結果が楽しみです。
 この実験は大川の水質調査が目的ではなく、微生物に関する実験方法や機器の取り扱いを習得するのが目的ですので、あくまで基本操作に徹した実験を行っています。それでも自分たちが培養した結果がこれほどのものであったことに、改めて都市河川の水質はまだまだ良くなっていないことを細菌が繁殖したシャーレーを見ながら実感したようでした。



下の写真は、希釈した試料水中の大腸菌が繁殖したシャーレーの写真です。少し見づらいですが、濃い紫色の斑点が大腸菌のコロニーです。



 測定結果の集計はまだ出来ていませんが、道頓堀川ほどではないにしても、まだまだ遊泳するレベルではないようです。
 このように回を追う毎にレベルアップした実験をじっくりと行っています。まだまだ未熟なところも沢山ありますが、着実に基礎が固まってきています。2年生になった時の実力がどの程度までアップしているのか大変楽しみです。


by トトロ