熱いハート その2☆

今日は午後から「化学実務駅伝」という行事がありました。この行事は、本校の卒業生が多くお世話になっている企業様に本校にお越しいただき、企業の紹介はもちろん、実際に本校で学んだ技術がどのようにして生かされるのか?といった普段聞けないようなところまで、学生にご説明いただける行事で、今回が20回目となりました。

記念すべき20回目にご講演いただいたのは、高品質な精密メッキ技術で有名なY社様。IntelPentium4やipodの基盤のメッキ技術としては50%以上のシェアを誇っておられる実はイマドキの企業様でした。まずは、人事担当の方や技術担当の方から、Y社の会社概要や実際に現場で行っている仕事内容など、大変貴重なお話を伺うことができました。
 

その後、この3月に卒業した本校の卒業生で、Y社に入社したO君が後輩に向けて熱い思いを次のように語ってくれました。
「今行っている実験は企業でそのまま使える技術となりますのでまずは安心してください。しかし、その技術は原理をしっかり理解していないと、応用できません。現在皆さんが一生懸命取り組んでいるレポート作成などは、その原理を理解するのに大変重要です。単に単位を取るため、単に卒業できればいい、という考えではなく、その実験の本質が理解できているかどうかを考えることが大切です。」

彼は、後輩たちにどういうことを話したらよいかということをわざわざ休みの日に事前に相談に来てくれるほど後輩想いで「熱いハート」を持っているOB。今日、O君の話を聞いた学生の中で、O君のように来年以降、OBとして同じように来校してくれることを願いたいものです。
(来校の様子はこちらでどうぞ→http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20100605