いろんな実験、身近なものとそうでないもの

 こんにちは。アビー先生の日記(http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20100614)に「癒し系で滋味あふれる仏のような先生」と評して頂いたあおひげでございます。(笑)
 今日も学生たちの日常をお伝えします。本校には講義を行ったり、色々な講演を催したりする「講義棟」と、主に実験室で構成されている「実験棟」とがあります。今回は「実験棟」の日常を覗いてみました。

まずは1年生の実験です。「定性分析実験」という実験を行っていました。これは、色々な薬品中に含まれている金属の成分を分析する実験です。

このように、普段の日常ではまず見ることのない、いろんな試薬を使って実験しています。

実験はやっぱり楽しいみたいですね。笑顔が絶えません。

そして次は…。

ワイン?こんな非日常的な空間になぜか身近な食品が置かれていました。
これは、2年生の生命バイオ分析学科の「食品分析化学実験」です。各班に分かれて様々な食品を分析する実験なのですが、ここの班は、ワインの中に含まれている亜硫酸ナトリウムの量を分析する実験を行っていました。亜硫酸ナトリウムは、食品添加物の一つで、ワインの酸化を防止し、発色を良くする(つまりワインの赤色をより綺麗にみせる)と言われており、多くのワインに添加されています。メリットもある反面、味が落ちたり、大量に摂取すると体にも良くないといったデメリットもあるため、亜硫酸ナトリウムの添加量というのは非常に気になるところです。

身近な食品を分析するためには、こんな大掛かりな装置も必要となってきます。普段何気なく口にしている食品類も、こうして陰で分析化学者たちが成分分析してくれて、安全性を確認してくれているんですね。

以上、身近な安全を守るための技術を、楽しく、しかし真剣に勉強している学生たちの日常をお伝えしました。彼らが私たちの生活を支えてくれる日が来ることを、楽しみにしています。また、そのためにも、我々教員も一生懸命がんばっていきます。

byあおひげ