香りに掛ける想い

卒業研究の話がひとしきり終わった後、班員の中の一人である生命バイオ分析学科2年のSさんと就職活動の話をしました。彼女は、本校の求人企業である香料会社に、先週1週間、採用試験の一環としてインターンシップに行っていたので、その感想を聞いたのです。
実は彼女、入学前からず〜っと「将来は香料業界で働きたい!」と言い続けており、1年生では私の担当している「臭気判定士」の資格講座を積極的に受講し、また2年生になってからは「かおり科学」の授業も熱心に聞いており、香りに対しては並々ならぬ情熱を持っていたので、私としてもインターンシップに行く前からとっても気になって、いろいろ声を掛けており、大変心配していたのでした。
インターンシップ中は、主に香料を開発する「調合室」の見学およびブルーベリーやサイダーなどの香料の調合体験を行ったそうですが、本人曰く、「以前からこの企業に就職したかったのはもちろんですが、インターンシップで将来働く現場を見てさらに入社意志が強くなりました。しかも、実際に会社で働いている方々がとても生き生きとお仕事をされているのを見て、絶対合格したい!と思いました。だって毎日がとっても楽しくてしょうがなかったんですもん!もしこれで合格したら私のずっと思い描いてた夢が叶うんですよ!」と、インターンシップに行く前は、楽しみな反面、不安そうだった彼女の顔からは想像できないくらい、とってもはじけたキラキラ☆彡した表情で語ってくれました。採用結果は今週の早いうちに来るということなので、受かることを願って待とうねと言ってその場は終わりました。 

担当の実験が終わり、講師室に戻ると、とっても嬉しいニュースが飛び込んできました!そうです。Sさんの採用が内定したという知らせでした。講師室前に彼女がちょうどいたので思わず2人でキャッキャ言って喜びました。聞けば、本当は企業側としてはできれば男性を望んでおられたようで、なおかつ並みいる大学生を押しのけ、彼女が内定したということでした。きっと彼女の香りに掛ける一念が企業の方に届いたのでしょう。いやぁ本当によく頑張ったと思います。congratulation!(写真はSさんと担任のせんぱい先生の喜びの表情です。)