夏の資料室に集まる人々

お盆も過ぎたというのに、相変わらず猛暑が続いていますね。講義棟と実験棟の間、歩いて約一分を行き来するだけでも、汗腺がばっと広がる感覚です。冷房漬けでほとんど汗をかかないよりはずっと健康的だと思いますが、水分補給だけは欠かさぬよう気をつけています。

そんな夏休みの今日も、学校には学生の出入りがちらほらあります。昼下がりのひととき、資料室を覗いてみると、数人の学生が輪になって話し込んだり、何やら履歴書らしきものを書いたりしています。

スーツ姿の面々は、先程まで実施されていた本校の「模擬面接」に参加した学生たちです。この模擬面接では、数名の教員が面接官役となって学生に質問を投げ掛けます。その受け答えの内容について学生はフィードバックを受け、今後の就職活動に活かしてもらおうという狙いです。こういうトレーニングを経て、少しでも早く学生が内定を決められるよう、学校としても全力でサポートしている訳ですね。

その「模擬面接」終了直後の学生を中心に、資料室では就職活動に関する情報交換がなされていました。冗談を挟み、笑い声が響く中、まったりと時は過ぎますが、こういう情報のやり取りは、なかなかどうして侮れません。私自身も学生時代、こんな風に何気ない会話を積み上げて、あることないこと(?)を脳にインプットしたものです。情報の海に溺れてはいけませんが、友人同士の情報のキャッチボールは、ひょんな場面で役立つことが多いと思いませんか?

カメラを向けたところ、サービス精神旺盛な彼らは突然握手を交わしました。「何の意味ありませんけどね〜」と笑って語る彼らは、実にウィットに富んでいます。こんな様子の学生たちを眺めていると、早く内定が決まってほしいと切に願います。正真正銘、「祝福の握手」になりますように……。