生まれたてほやほやの研究者たちの意気込みは?

今日は、2年生の生命バイオ分析学科の卒業研究の様子をちょっとお届けしたいと思います。
実験室に入ると、これまで教員に指導を受けながら使っていた機器を、テキパキと自由に使いこなす学生の姿が見られました。私が実験室に入っても、「先生教えて!」の質問攻撃ではなく、「先生、私はこう思うんだけどどうですか?」という意見を求めるものが多く、実質2日目の卒業研究でしたが、さっそく研究者としての独り立ちしつつある様子がうかがえました。

さて、アビー担当の班は、本格的な研究を始めるにあたっての準備に取り組んでいました。下の写真の彼女が手にしているのは、今後取り扱っていく微生物。自分たち用に学校から渡された菌を手にうれしそうにポーズを取ってくれました。

彼女たちが研究をするのは、「病原菌に抗菌性を示す食品の探索」です。私たちの胃液には、食中毒菌をやっつけてくれる作用があり、わずかな菌であれば食中毒を起こすことはありません。しかし、夏場などに水分をがぶ飲みすると、胃液が薄まり、食中毒のリスクが高まると考えれらています。そんな胃液が薄まってしまった胃の中で抗菌性を示す食材はないだろうか、と追求するのがこの研究です。出てきた結果はそのまま実生活にも活用される、まさに身近な「?」を解決する研究であり、彼らも早く結果を知りたくてうずうずしている様子です。

彼らに研究に取り組む意欲を聞いたところ、「最優秀賞を取ること!」と元気に答えてくれました。卒業研究は発表後、その内容、取り組む姿勢などを加味して最優秀賞が決定されます。「やるからにはベストをつくしますよ!」としっかり上を見つめる彼らのために、指導担当教員のアビーも、ベストを尽くした指導をしよう、と気が引き締まりました。これから半年、一緒に頑張りましょうね!

byアビー

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