卒業研究は分析機器の実技訓練場!

今日、化学分析コースの2年生は卒業研究を行っていましたので、ちょっと覗いてみました。お邪魔したのは食品中の脂肪酸の研究を行っているグループです。ちょうどガスクロマトグラフのカラム交換作業を指導教員のM先生が行っており、その様子をグループの学生が食い入るように見ていました。その中で特に熱心に見入っていたOさんにインタビューをしました。
Oさんは食品関係の企業に内定しており、業務もガスクロマトグラフ高速液体クロマトグラフを使って食品添加物残留農薬の分析を行うことが決まっているそうです。卒業研究について聞くと「とても面白いです。化学分析コースは1グループに1人の先生が常について指導してくださるので、本当によく分かります。それと嬉しいのは、研究でたくさんの分析装置を扱えることです。今日使用するガスクロマトグラフ以外にも、高速液体クロマトグラフ、赤外分光光度計、吸光光度計、熱分析装置を今後使用していく予定です。」と嬉しそうに話してくれました。(写真の左から二人目がOさんです)



それとOさんの目標としていることの一つに分析機器のメンテナンスまで出来る様になること!があるそうで、今日のように分析装置の内部や交換手順を勉強できたことは訓練にもなり、入社してからも大変役に立ちますとのことでした。
Oさんは大卒ですが、大学では分析装置を1つしか使わせてもらえず、それも全てセッティングされた後で試料を導入するだけの操作でしたので結局何も残らなかったとのこと。「とにかく卒業研究の時間が楽しくて仕方ありません。もっともっと分析機器について実技を吸収していきたいです」と抱負を語ってくれました。
これからも卒業研究を通して、更にいろいろな技術を身に付けて分析技術者として大きく成長していってください。

by トトロ