レポートだって、みんなで取り組めば楽しい…かも?

後期中間試験直後の一週間。授業ではテストの返却が続き、合間を縫って実験もおこなわれています。本日、1年の生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の学生は、定量分析実験のレポート日にあたっています。

「レポート日」とは、正式なレポートの提出に先立ち、さらに質の高いものを仕上げるための試みです。担当の先生からレポートを添削してもらい、学生の今の力量に合わせて個別指導をうけながら完成に近づけます。書かれる内容は勿論のこと、報告書としての体裁や、しっかりとした日本語になっているか否かまで、きめ細かく手ほどきを受けます。これは、相手に正しく事実を伝える能力の育成ともいえます。彼らが将来企業で仕事をする上で必ずや役に立つでしょうね。

それにしても、入学時以来、私しめじは一年生のレポートを見ていますが、回を重ねるにつれて成長しているのが感じられます。実験の量、質ともに向上しており、彼らが仕上げるレポートにも高いクオリティが求められつつあります。その要求に必死に応えようとする学生の姿を見ると、なかなかどうして立派なものだと感心させられます。

その一人であるKくん(写真手前)が、昼休みにも関わらずレポートの修正に勤しんでいました。とは言え、近くで昼食をとる友人とわいわい話しながら、リラックスした様子ですけどね。


聞いてみると「滴定実験はこの半年でかなり上達したと思います!」と力強く語ってくれました。私も彼のレポートを添削していくつか指摘しましたが、速やかに対応していいレポートを仕上げてきました。しかも、額に皺を寄せて深刻に取り組むというより、楽しげであり軽やかなんですよね。
もちろん、Kくんだけではありません。いつの間にか誰もがレポートを前に臨戦態勢です。


そんなこんなで、午後の授業時間が始まり、レポート指導が再開しました。トトロ先生、ボヤッキー先生、アビー先生の指導の様子をご覧下さい。



どこを直せばもっとよいレポートになるか、マンツーマンで腰を据えて話をします。また、実験結果について議論をする集団も、教室のそこかしこに自然発生しています。

三時間後に提出されたレポートの山(と既にぼろぼろになった私しめじの実験テキスト)。添削した赤い文字の分だけ、学生が成長したということです(だと信じています!)。



by しめじ