化学の楽しさが将来を大きく変える 「職業体験バスツアー」

2年制学科の卒業研究発表会まで残り1週間を切りました。先日のブログで卒業研究発表会の予行演習の様子をお伝えしたとおり(http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20110128)、まだまだ上を目指して発表当日2月5日(土)まで、2年生たちは教員とともに卒業論文の作成に取り組んでいきます。

そのような1週間の始まりの日に、今日の寒さを思いっきり吹き飛ばしそうな元気いっぱいのお客様が来られました。お越しになられたのは、城星学園高等学校の1年生の生徒の皆さん約40名です。その目的はというと、大阪府専修学校各種学校連合会の事業である「OSAKAジョブミュージアム」の一環で実施されている「職業体験バスツアー」のためです。実は、昨年の12月15日にも大阪学芸中等教育学校の生徒さんを対象として実施していますので(http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20101215/1292450995)、本校では今年度第2回目の「職業体験バスツアー」ということになります。

本校の校長が中心となって計画立案、そして実施されている「職業体験バスツアー」ということもあり、本校校長のかりめろ先生の挨拶は、前回と同様に力が入っていました。そして、すくろーす先生から本日の流れと注意事項について説明があった後、生徒さん全員に真っ白な白衣に袖を通して頂いて、さぁ、準備完了!!この「職業体験バスツアー」のメインイベントである実験です。


今回の実験は、金貨を作って錬金術師になる実験、ナイロンを作る実験、マジシャンのように溶液の色を変化させる実験の3実験を行っていただきました。

金貨を作る実験では、目の前の銅貨が金貨になっていく様を見て生徒さんが大盛り上がり。担当されたすくろーす先生もその勢いにやや押され気味な一幕もあったりしました。何故、銅貨が金貨に変化するのか、その化学的な原理を聞いて生徒の皆さんは「ほぉー、へー!」と感嘆の声を上げられていました。


ナイロンを作る実験では、ビーカーの中の溶液から次々と出来上がるナイロンを試験管にクルクルと巻きつけていくのですが、その巻き方が非常にうまい生徒さんが多かったです。担当されたばってん先生も「ナイロン部で朝練してたん〜?」と生徒さんにノリツッコミを入れるワンシーンもありました。


マジシャンになる実験では、ペットボトルの中の茶色の液体が、綺麗な水色に変わると、一斉に「きれい〜!」という歓声があがっていました。このマジックが身近なものを使った化学でできることを説明すると、ここでも「へ〜!」という声とともに、すっきりした表情で分析の楽しさを存分に味わってもらえたようでした。
 


どの実験でも参加された生徒さんは嬉しそうに、または楽しそうに実験を行われていました。化学のことに触れる機会は少ないということですが、今日は楽しさや面白さを含めて存分に化学に触れていただき、化学や実験は楽しいと感じていただけたようでした。

「職業体験バスツアー」の締めくくりとして、すくろーす先生から化学講演がありました。化学講演では、化学や分析化学がなぜ必要であるのか、それらを学ぶことで将来どのような仕事に就くことができるのか、またはどのような分野で活かすことができるのか、ということについて紹介させていただいて、終了となりました。
 

本日参加された生徒さんからのコメントを一部紹介します。
・自分の知らないことばかりで驚きました。
・化学を使った仕事も楽しそうだと思った。
・私は文系ですが、化学の良さが分かって良かったです。
・自分が今まで知らなかった分野だったので、大変興味深かったです。
・化学の世界は難しいことだらけだと思ってたけど、体験したり話を聞くと面白い世界だなと思いました。
・色々な職業があるんだなと思いました。今回の体験で視野が広くなったと思います。
・今は何ができるかというのが問われる時代というのが分かりました。


実験が面白かったというコメントから将来のことを真剣に考えようと決意を新たにされているコメントまでありました。生徒さんのコメントに目を通しながら、今回の「職業体験バスツアー」も大成功だったでしょう。生徒のみなさん、今日をきっかけに様々なことに興味を持っていただき、是非とも自分の将来の可能性を大きく広げて下さい。

by ボヤッキー