学生が可能性を広げる「場」:それは様々なところで

突然ですが、本校の学生の大きな特徴は「自主性」ではないかと、私しめじは思っています。義務で何かに取り組むというより、自らの可能性を広げるような姿勢を、多くの学生が示します。勿論、そのための「場」を作るのが、私たち教員の重要な役割の一つですが、その場を十二分に活用するのは、まさしく学生一人一人の力です。

現在、春期休暇の真っ直中ですが、校舎内ではその学生たちの姿をよく見掛けます。一年生の就職活動が活発化しているのが、その要因ですね。活動の進め方を教員とのやり取りから学び、求人情報を探し、学生同士で情報交換を繰り広げています。学生それぞれの事情や想いがあるわけですが、厳しい時代の中で皆に共通しているのは「ここで獲得する知識や技術を活かした仕事に就きたい!」という強い気持ちです。

今日、生命バイオ分析学科のある一年生と(写真がなくて恐縮です…)、就職の話をしていました。学校で分析化学の基礎を学ぶ中、生物学以外にもいろいろな対象に興味が出てきたと話していました。まさに、自分の可能性を広げているではありませんか。おかげで、就職したいと思う企業も多岐にわたり、かえって悩んでいるとのことでした。この一年間に積み上げたものは、大きな自身になるはずです。就職活動では、果敢にチャレンジして貰いたいですね。教員一同、そのための「場」を可能な限りセットアップする所存です。




さて、先日来、この日記でも取り上げられていますが、只今、環境委員会によって、道頓堀川の水質調査のためのデータが集められているところです。本日は、2月12日に採取してきたサンプルに含まれる大腸菌群数の測定をしました。培養した菌体の数とその活力(どれくらい元気か)を見積もります。




この水質調査の一連の記事にあるとおり、今回は二年生から一年生への引き継ぎという大きな目標があります。




二年生たちが分かりやすく実験法を教授している様子を、教員は何も言わず眺めていると言った具合です。勿論、一年生は真剣です。次回は、自分たちが新一年生に教える立場になるわけですから。

ここでも、教員は「場」を作っているに過ぎません。実際に実験してまとめあげるのは学生自身です。このような「自主性の連鎖」によって、水質調査は受け継がれているのですね。

年度が明けたら、こうして一回り成長した「新二年生」に会うことができるわけですね。楽しみです!


by しめじ