頼もしい姿がたくさん!!道頓堀川水質調査

2月19日の土曜日から今年度最終の道頓堀川水質調査が行われています。本ブログでも紹介してきました(http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20110219http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20110220http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20110221)。


本日は、今回の調査の最終日であり、道頓堀川の汚れを示す指標であるBODの測定が行われました。

ちなみに、BODとは生物化学的酸素要求量と言い、水中に含まれている汚れ(有機物)を微生物が分解する時に必要とする酸素の量(酸素消費量)を表しており、このBODを求めるには水中の酸素を測ることが必要です。

水中の酸素は「滴定」という操作で行われます。1年生は「滴定」の操作を基礎化学実験や定量分析実験ですでに学んでおり、「ビュレット」というガラス器具を用いてスムーズに操作を行っていきます。入学当初はぎこちない手つきでビュレットのコックを回して緊張気味だった1年生も、今では慣れた手つきで自信を持って操作を行うことができるようになっています。

さて、今回は2年生にとっては最後の道頓堀川水質調査であると同時に、後輩である1年生にこれまでの成果や注意点などを引き継ぐという重要な場にもなっています。

2年生命バイオ分析学科のW君は、測定によって得られたデータをどのようにまとめていくかを具体的に説明しており、聞いている1年生も真剣です。
 

また、同じく生命バイ分析学科のK君と医療からだ高度分析学科のN君は、ただ操作の仕方を教えるというだけでなく、1年生に対して「何故この操作が必要なのか」、「この操作にはどんな意味があるのか」、ということについても教えていました。今回の調査では、このような光景がたくさん見られました。
 


1年間を通して確実に分析化学者として必要なことを身に付けて確実に成長している1年生、そしてその1年生に対してこれまでの経験を通して学んだことや必要なことを教えている2年生、先輩と後輩の関係はありますが、彼らの姿は非常に頼もしく見えました。


さて、これで平成22年度の4回目(通算で第27回目)の道頓堀川水質調査も終了となります。今回の結果のまとめが完了次第、第27回目の結果、そして平成22年度全体の調査結果まとめを本校のホームページに順次更新してまいります。学生たちのコツコツと積み重ねてきた結果についても是非ご覧下さい。


by ボヤッキー