それぞれの思いを胸に、卒業式です。

本日は日本分析化学専門学校と姉妹校である環境学園専門学校の合同卒業式が兵庫県尼崎市にあるリサーチインキュベーションセンター(エーリック)で行われました。
 

 

思い起こせば2年前の4月に「化学の仕事をしたい」、「バイオに興味がある」、「食品の安全を守りたい」、「美しい自然を取り戻したい」と様々な思いや目標、そして夢を胸に、本日の卒業式と同じ場所で入学式を迎えました。

入学式が終わってから数日後、彼らは真っ新な白衣に袖を通して本校での実験初日を迎えました。実験室の初めての操作、彼らは試験管やビーカーの洗い方もぎこちなく、また、塩酸や硫酸などの試薬調製も恐る恐るの操作でした。きっと多くの学生が「こんな自分たちが、本当に分析化学者として自分たちの夢や目標を達成することができるんだろうか?」と思ったはずです。


でも、入学以降、毎日の授業と週2回の実験をコツコツと積み重ね、試薬調製を始め、様々な実験操作を繰り返し行い、その操作の意味を理解して、分析化学者としての知識を技術を確実に身に付けてきました。また、働く上で必要な資格(危険物取扱者、工業英検、ビジネス能力検定、情報検定、臭気判定士バイオ技術認定有機溶剤作業主任者等の国家資格)を身に付けたり、環境委員会等の課外活動(南天満公園の清掃、道頓堀川水質調査、企業見学など)を通して様々なことを経験してきました。


その様子は、彼らが入学してからの本ブログでもたくさん紹介してきましたし、彼らの成長した姿を、本校2年間での集大成である卒業研究発表会の様子で紹介してきました(http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20110205)。


分析化学についての多くの知識と技術を身に付けて、社会人として活躍する準備を整えた2年生の晴れ舞台である卒業式。2年生の生命バイオ分析学科の担任であるせんぱい先生、土日に開講されている資源分析化学科化学分析コースの担任であるドラ一郎先生、そして資源分析化学科・有機テクノロジー学科の担任である私ことボヤッキーの3人は、卒業生との2年間の思い出を振り返りながら、一人一人の名前を読み上げました。


そして、それぞれの学科の代表の卒業生にかりめろ校長先生から卒業証書が授与されました。卒業生からの答辞では、資源分析化学科のMさんが卒業生を代表して、2年間の思い出を述べるとともに、在校生へエールを送り、そして、友人、本校の教職員、今まで支えてくれた家族への感謝の気持ちを述べてくれました。
 




卒業式が終わった後は、卒業記念パーティが行われました。
卒業記念パーティでは、まず、理事長先生やかりめろ校長先生、また本年度の後期に授業を行っていただいた北川知克先生、本校の同窓会組織である分友会を代表して井上様より卒業生に対してお祝いのお言葉をいただきました。
 

 


そして、友達同士、または教員と友達の間で2年間の思い出話に花を咲かせつつ、今日のよき日の記念撮影や卒業アルバムへそれぞれのメッセージを寄せ書きとして書いたりなど、お互いの時間を大切にしていました。


共に同じ時間を過ごした友人は、志を同じとする大切な仲間であると同時に、今後も分析化学者として切磋琢磨していく好敵手(ライバル)です。彼らは、2年間の授業や実験を通して社会で活躍できるように大きく成長しましたが、社会に出てからは仕事を通して更に成長していくことでしょう。仕事を通してさらに成長した姿が見れることを楽しみにしています。卒業生の今後の大いなる活躍とご健勝・ご多幸を祈っています。本当に卒業おめでとう!

by ボヤッキー


土日開講の化学分析コースは授業がありませんので、次回のブログ更新は3月14日(月)です。