成分分析の技術力アップ!

ゴールデンウィークも明け、本校での授業・実験も本日より本格的に再開されました。
本日は有機テクノロジー学科2年の医薬・食品成分実験を担当しました。
今日の実験内容は、トマトに含まれるリコピン定量実験と風邪薬に含まれる成分分析を行いました。
有機テクノロジー学科なのに食品分析をするの?と思われる方も多いと思われますが、食品には多くの有機化合物が含まれています。食品は有機化合物の集合体といっても過言ではありません。

↑実験素材のトマト缶です。

↑トマトからリコピンを抽出する実験操作をしています。
このような操作を学ぶことで、有機化合物の抽出操作を習得することができます。
今回学んだ内容は後期から始まる卒業研究において、大いに活用することとなります。


↑風邪薬に含まれる成分の分析を行っています。
風邪薬には多くの有機化合物が含まれますが、今回はアセチルサリチル酸とカフェイン、イブプロフェンに注目して実験を行いました。実験操作も1年生の頃と比べると素早くなり、実験結果を見て成功をしなければ、どのようにすれば成功をするのかを考えながら実験を進めるようになりました。
今回の実験においても、ある物質が同定しにくかったのですが、その物質をどのようにすれば、上手く抽出できるのかを考え、方法を変えながら何回も実験を行ったところ、最後には目的とする物質の抽出ができました。

本日の実験では、操作だけではなく考えながら、実験を行うという実践力を身につけることの出来た学生たちでした。

by バッテン