仮説を検証する、それが研究です!

毎週、土曜日・日曜日に主に社会人やフリーター、Wスクールの学生を対象に分析化学の知識と技術習得のために開講している化学分析コースでは2年間の就学で平日の学科同様に専門士が取得でき、また資格も同様に取得できます。

今日もその化学分析コースに学生達は朝早くから、全国各地から登校してきました。今日の1年生は午後からは実験のガイガンス。2年生担当の私は実験室に移動していたため、2年生を中心に見て行きましょう。
2年生は後期になると、実験は卒業研究一色です。毎回グループ内で相談をし、次にやることを決めながら実験を進めていきます。一昔前なら、土日しか会えないメンバーとの共同作業は連絡も取りにくく大変でしたが、今なら携帯電話やメールでデータのやり取りも簡単にできるようになりました。
水質浄化の研究を進めているグループは、今日はY君の発案である成分を加えて水中の汚染物質をフロック(もやっとした固まり)にしようという実験を行いました。

食品廃棄物などで水質浄化しようという研究ですので、実はお家にその食材(の廃棄物)があれば、お家でも予備実験ができます。Y君は昨夜自宅で予備実験をしてきた上で、今日の実験に臨んでいたのです。

Y君の立ててきた仮説は残念ながら不十分でしたが、そこからまた新しい道筋が見えてきました。こうやって仮説をたて、検証していくのが卒業研究です。Wスクールで本校に通うY君は来年大学でも卒業研究に取り組みます。今年の経験を活かせるようにしっかりと「研究する姿勢」を身につけて下さいね。


by ドラ一郎