水質・遺伝子…、今日も色んな実験が進められています

今日は3年生医療からだ高度分析学科の「遺伝子操作実験」と、2年生の資源分析化学科・有機テクノロジー学科の「卒業研究」を紹介します。先週は試験休みや祝日が重なって、しばらく授業・実験が出来なかった学生達ですが、今日は久々の実験ということで、各実験室が活気にあふれていました。

・真新しい機器を使って
3年生は、遺伝子を扱う実験を行っていました。

真新しい機器を使っての実験は、みんなどこか誇らしげでもあります。遺伝子は「生物の設計図」にたとえられます。遺伝子に関する実験を行う事は、今の3年生達の念願でした。今日の実験についても、有機テクノロジー学科を卒業後に編入学したBさんが説明してくれました。自分達の憧れ、目標に向かって、今日も頑張って下さい。


・上手くいかないのも「研究」なのです

今日の卒業研究は、水質に関する研究を行っている班を紹介いたします。植物は自らが成長するために、根から養分を吸い取ります。その時に、水質汚染の原因となるリンや窒素化合物などを植物は栄養源として吸収してくれます。また、同時にカドミウムなどの有害金属も吸収する事も知られています。植物のこうした自然の力を、水質の浄化に利用する研究をこの班は行っています。

まず自分たちであらかじめ「汚染水」となる水を作り、その水を使って植物を育て、育てた後の水を再度取り出して分析します。最初の「汚染水」から、どれだけの成分がどれだけ植物に吸収されて減少しているかを調べています。

今測定しているのは、水の中に含まれる「リン」の濃度です。リンが含まれていると、青色に発色するようになっています。この色を測定する事で、濃度がわかります。
「なかなか自分達が考えているようにいかないんですよねー」とちょっと弱音を吐く班の学生。思ったようにリンが吸収されていないようでした。しかし、これこそが研究!研究は上手くいく事ばかりではありません。むしろ失敗の方が多いかもしれません。その中で「なぜ失敗したのか」「なぜそういう結果が出たのか」をじっくり検証し、更に工夫して進めていくことで、研究は成り立っているのです。彼らはまだ研究の途中の段階です。失敗して当たり前なんです。そこから新たな発見がうまれ、そして彼らも成長していくのです。

水質や遺伝子の実験など、各所で様々な実験が今日は行われていました。実験の内容は異なりますが、みんな自分達の目標に向かって、自分達の好きな実験を更に極めていきながら、そして成長していきます。その成長をどんどん進めていけるように、これからも我々教員も頑張っていきます。

byあおひげ