卒業研究Ⅰ〜技術は積み上げていくもの〜

本日は医療からだ高度分析学科の4年生の様子をご紹介しましょう!

4年生になると1年間のうちのほどんどの時間を卒業研究に費やしています。
現在の彼らも、卒業研究の真っただ中!
今日もコツコツを実験を行っていました。


BさんとNくんは、バイオサーファクタントについて研究をしています。
バイオサーファクタントとは、微生物が作り出す界面活性剤のことであり、
通常の合成された界面活性剤よりも生分解性が高いため、環境に優しいとされています。

彼らは、そのバイオサーファクタントをつくりだす微生物の探索を行っているのです。


コツコツと研究をしてきた結果、いくつか候補の微生物をみつけられた彼らでしたが
今日はその微生物の同定試験を行っていました。
同定試験とは、微生物の種類(学名など)を明らかにするための重要な試験で
いくつかの試験を組み合わせて行い、最後に総合判断します。

結構重要なところで、彼らが取り出したのは、約2年前(彼らが2年生の時)の
実験ノートとレポートでした。

微生物の同定方法について実験した記録が、そこに残っていたのです。


彼らは、新しい微生物の探索という「新しいこと」にチャレンジをしていますが
知識や技術は積み上げられていくもの。

「このときは、どうしたっけ…」
「先生は、こんな注意をしていた。だから気をつけよう。」

といったように、学んだことをきちんと自分の力にしていて
さすが4年生!と思いました。

同定試験の結果、顕微鏡をのぞくその目はプロそのものです。

「論文を書くとき用に記録をとっておかなくちゃ!」

と、カメラをあてて必死に撮影しているところをパシャリとしました。

「結果はどう思う?」と同じく4年生のYくんにも確認。

「同定試験の結果が、明日わかるものもあるから、それも見て判断します」
と力強く言って実験を終えた彼ら。

着実に力をつけているなぁと感じました。


byマカロン