「終わり」より早く訪れた「スタート」の気配

あと数日で後期のカリキュラムが始まりますが、
本校の後期といえば、2年制学科はいよいよ卒業研究が本格的にスタートします。
大学などと比較すると、もしかしたら「たった半年間の研究?」と思う方もおられるかもしれませんね。
しかし、本校の卒業研究は、たった半年という限られた時間の中だからこそ必要とされる計画性、
班員との協調性、確実に研究を前にすすめる実行力、実践力を身につけつつ、
そしてその限られた中で成果を出す、という大変充実した半年間となります。
担当教員指導のもと、これまで少しずつ計画を立てて来た学生たちはすでに準備万端とばかりに、
後期開始を待ち構える勢いのようです。

そんな学生の一人、2年資源分析化学科M君。
資料室で何やらパソコンに向かっていますが、卒業研究開始に向けて、研究計画の最終確認をしているようです。

彼の研究は、奈良県北部と大阪府南部を流れる大和川の水質と底質(堆積した砂泥など)を分析すること。
この川は、かねてより汚染度の高い川として知られており、
本校の卒業研究でも約10年前に一度分析したことがあります。
月日が経ち、状況はどのように変化しているのか?それを自分自身の手で調査しようという研究を行う予定です。

彼はもともと環境に関する仕事に就きたいという思いで本校に入学し、
そして念願の水質などの分析を行える企業に内定をいただくことができました。
(内定直後の満面の笑顔の様子は7月24日のブログをご覧下さい。彼の就職指導を担当した、校長とのツーショットです。)

「卒業研究はなぜこのテーマを選択したの?」とは聞くまでもないですね。
念願の企業で春から活躍すべく、ますます環境分析の知識・技術に磨きをかけたいという思いは、
きっと達成されることと思います。
学生たちが取り組む他の実験テーマについては、
卒業研究開始後に随時ご紹介予定ですので楽しみにしていてくださいね。