卒業研究〜予備実験段階も大詰め〜

週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少人数制で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大などを目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。

今日は以前のブログで紹介しました、私あずみが指導を担当している、
卒業研究の経過を紹介したいと思います。

研究内容は、もみ殻の有効利用で、水中の重金属や有機物の除去などに
利用できる環境浄化剤「ゼオライト」の合成を研究目的としています。
予備実験も最終段階を迎え、今日は試薬で処理を施した籾殻の灰が
ゼオライトに転換しているか否かの確認です。

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一つの方法として、赤外吸収スペクトル法を採用し、市販のゼオライト
籾殻灰を処理したものと、スペクトル(分析結果)が一致するかを調べました。
卒業研究にもなると、種々の操作や、分析機器の取り扱いも手慣れた様子です。

さて、結果はどうだったのでしょうか? T君(写真右側)に聞くと・・・。
  「ゼオライトが合成できたかどうか、確信は未だ得られていませんが、
   IR(赤外吸収)スペクトルは市販のゼオライトとほぼ一致しました。
   今後、もみ殻を処理する試薬の濃度や時間など、最適条件を見つけて
   いきますが(卒業研究の)時間には限りがあるため、計画的に進めて
   いきたいと思います。」

今日の分析結果は良い傾向が見られています。完成にはほど遠いですが、一つずつ確実に
ハードルを跳び越えて行きましょう!

by あずみ