観察することの大切さ!文字では伝わらないこと

先週は珍しく座学のみでしたので、化学分析コースの学生にとっては
久しぶりの実験日となりました。1年生は定性分析実験を行いました。
定性分析は、調べようとする溶液中に何が含まれているのかを調べる
分析手法です。今、学生が習得しているのは金属イオンの定性分析。

化学反応を利用して、20種類以上の金属イオンを性質の似た6つの
グループに分離し、そのグループの中でさらに分離を行い、最終的に
含まれていた金属を特定していきます。今日は、6つのグループ内で
最もカラフルな化学反応を見ることができる3番目のグループです。

[,w250] [,w250]

ここまでの実験で、基本的なスキルなどは身に付いてきていますので、
それぞれの学生が講義で習得した理論を、観察を通して確認しながら
進めていました。実験中Kさん(下の写真右側)に話しを聞くと・・・

『講義では、沈殿や確認反応の色について、単に「赤色」などと聞くだけですが
実際に実験をしてみると、可愛らしい赤色もあれば、くすんだ赤色もあるので
自分の力で定性分析を進めるためには、やはり経験が必要だと強く感じました。』

この定性分析実験は、化学分析技能士の実技試験科目の一つです。一つひとつの操作を
繰り返して練習し、しっかりと観察することを通して、自身のスキルにしてくださいね!