たった3ヶ月間で・・・

今週から学生は冬休みに入っていますが、私が担当している『大阪のにおいに関する研究』
という卒業研究テーマに取り組んでいる生命バイオ分析学科2年の学生と一緒に、
今日は、においの研究の第一人者の方と打ち合わせをするために島津製作所に訪問しましたので、
その様子をご紹介しましょう。

前回の訪問日は5月。
本校では2年生の卒業研究は9月から始まりますので、その前段階で、
今年度の研究の方向性についての打ち合わせということで訪問しました。
その際には、学生は過去の論文を読んだ程度で、
本格的な研究はもちろん進めていない状態だったので、
正直、説明をただただ理解する・・・というような状況でした。

しかし今回は、実際に自分たちが疑問に思ったことや、
データから読み取れるにおいの状況について、
自分たちから積極的に質問をしながら、
島津の方と対等にディスカッションをしている様子を見て、
「卒研開始からたった3ヶ月であるにも関わらず、随分成長したんだなぁ。。。」と
途中で感動しながらそのやり取りを客観的に見ている私がいました。


また、今回の訪問は卒研の打ち合わせがメインではありましたが、
折角なので、社内の分析機器の展示スペースを見学させて頂きました。


↑分析機器いかに様々なところで活躍しているかが分かる展示がありました。


田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞された分析機器も紹介されていました。

ほぼ全員が卒業後の進路が決まっていますので、
これから主に使う予定であるお目当ての分析機器について復習も兼ねて、
説明をしっかりと聞いていました。
分析をこれから仕事にするために必要な知識や能力についても色々とお話を伺えたので、
大変貴重な時間となりました。


卒研の内容については、これからまだデータ解析の上、詰めていきますが、
既に次年度に向けての課題がたくさん出てきたことで、
学生達は「もっと卒研やりたいー。」と口々に言っており、
その姿勢に私はとっても嬉しくなりました。

年明けは論文作成、PowerPointでの発表原稿作成など、
この学生達と一緒に最後まで頑張りたいと思います!