もうすぐ卒業ですが・・・

資料室では、有機テクノロジー学科2年のSさんが真剣な様子で机に向かっ
ていました。彼女はこれまで使ってきた教科書を見直し、重要な箇所を
チェックしていました。

 Sさんに何をしているのか尋ねてみると、春から社会人になるので、仕事
に関連する分野を中心に教科書を読み直し、復習をしているとのことでした。
Sさんは分析の仕事がしたいということで、本校に入学しました。その
目標を実現するために頑張った結果、春からガラス製品や金属向けの高温
高熱用特殊耐火材を製造する企業で、念願の分析の仕事をします。


↑ 念願の分析の仕事に就くSさん

Sさんは、
「入学したときは、授業についていけるか・・・と少し不安でしたが、学校
の実験や授業で、化学の知識を基礎から学ぶことができました。」
「就職活動についての不安もあったのですが、先生方が親身になって指導し
て下さったので、だんだんと不安がなくなりました。希望の分析の
仕事に内定できたので、とても感謝しています。」と言っていました。


・2年間の思い出は?
Sさんに、2年間の学校生活についても語ってもらいました。

「なんといっても卒業研究です。実験が好きで入学したので、2年間の締め
くくりとして行った卒業研究はとても楽しかったです。」「卒業研究は単
に楽しかっただけではなく、いろんな機器を扱うことができました。」
「また、実験結果のまとめ方やプレゼンテーションについて学べました。」
と語ってくれました。

もうすぐ彼女は卒業しますが、最後に
「春からの仕事に向けて、休暇中に2年間で学んだことの復習や資格取得に
向けた勉強などでスキルアップしていろいろ成長したいです。」と楽しそ
うに話してくれました。

 Sさんをはじめ卒業する学生たちも、春期休暇を有効に活用して、最後ま
で気を緩めず目的意識を持って行動しているようです。入学時に描いた自
分の未来予想図を実現した学生達には、社会人になっても頑張って欲しい
と思います。そして将来、ざまざまな分野で分析化学者として活躍して欲
しいものです。