禁じ手から学ぶ 正しい操作!

週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少人数制で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大等を目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。

昨日の入学式の余韻が残っていますが、化学分析コースでは既に授業が始まっています。
今日は1年生・2年生ともに、午後から実験の時間でした。1年生は、本校での実験が
初日ということもあり、実験を安全に行うためのガイダンスや、これから使用していく
実験器具についての説明を受けています。

写真の先生は森木先生、私あずみと同じく本校の卒業生で、この化学分析コースで後輩の
指導を行っています。あずみは19年前、森木先生は15年前に当時の先生方から同様に
実験器具の説明を受けたことを覚えています。今では、使いこなせる器具類も、本校での
2年間の学びから修得した知識と技術です。今日から、この知識と技術を、後輩たちへと
引き継いでいきます。

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実験器具の正しい使い方を身に付けるには、してはイケナイ禁じ手を学ぶ必要があります。
器具類の名称や用途と、この禁じ手を「分析化学のべからず171」を使い、その意味と
危険性を説明していきました。この図書は、日本能率協会グループで、モノづくり人材の
育成・改善支援を行う(株)JIPMソリューションから、化学業界の初心者向けのハンド
ブックとなる図書の執筆依頼を受け、本校専任講師全員で力を合わせて執筆した図書です。
2年後の卒業までに、この171項目の禁じ手を理解し、正しい実験操作ができるように
なることを一つの目標とするように、全員に話をして今日のガイダンスは終了しました。

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放課後、S君に感想を聞くと
『特に禁じ手については、堅苦しい説明の内容になりがちですが、失敗例も含めて面白く
話をしていただいて分かりやすかったです。171のべからずは、卒業までにではなく、
もっと早くマスターして、現在の仕事に活かしたいと思います。』とのことでした。

S君は、奥様とこの4月に同時入学されました。現在、経営されている会社の事業拡大も
視野に入れてのことです。禁じ手を理解し、正しい操作方法を身に付けるのはそれなりの
時間が必要ですが、どんどん吸収して、仕事に活かして欲しいと思います。ご夫婦揃って、
このブログに写真とともに紹介される日を楽しみにしていて下さいね!

by あずみ