火災に備えた防火訓練

今日は、年に一度の防火訓練が行われました。
万が一火災が発生した時に、本校の建物内にいる学生及び全教職員が
どのように非難すれば良いのか学びました。
これは、法律で定められた学校などの特定防火対象物は、
消火訓練及び避難訓練を実施しなければならないということに基づいたものです。
皆さんも小学校や中学校などでも経験されたことでしょう。

大阪市北消防署の方立ち合いの元、11:30頃に実験室が出火したことを
想定し、避難訓練が始まりました。今日、防火訓練が行われることは学生に伝えて
いましたが、できる限り実際の火災時と同様の気持ちで取り組めるよう、
開始時間は伝えていませんでした。

火災発生時、自分の命を守るためにはどれだけ早く非難するかが最も重要なポイントとなります。
授業や実験を受けていた学生達は教員の指示の元、冷静に、素早く避難しました。

写真は、避難直後の学生の様子と、消防署の方にご講評いただいている様子です。

講評後は薬剤の代わりに水を入れた消火器を用いて、初期消火方法を消防の方に教えていただき、
十数名の学生が実際に体験しました。


防火訓練終了後は教室に移動し、実験室で起こりえる「環境を守る上で必要な対策と手順」について、
各教員よりその緩和策と対応策の説明をしました。この時に想定したのは、
実験中に使用する化学薬品や廃液などが公共下水道に流出することです。
環境に配慮した分析化学者を目指す学生に取って、必ず身に付けておくべきスキルです。
防火訓練に引き続き、学生は真剣に聞いていました。



今日の防火訓練では、避難方法の重要性は勿論ですが、何よりも火災にならないよう、
また化学薬品を流出しないよう、事前に「予防すること」の重要性を学生達は学び取っていました。