卒業研究

まずは、卒業研究の様子を紹介しましょう。

昼休み、資料室では多くの学生が、教員と一緒に卒業研究の打ち合わせをしていました。
私が担当している「アマモに関する研究」は、本校の学生だけでなく、企業、NPO
他の専門学校と共同し、一大プロジェクトとして5年間取り組んできました。
アマモとは、海の浅瀬に生育する海草で、
人工浜には生育しにくいことから美しい自然の海の象徴とされています。
しかし、近年人工浜に自生しているアマモが発見されました。
その要因を解き明かし、大阪湾をアマモでいっぱいの美しい海にして、
いつかダイビングスポットにすることがプロジェクトの狙いで、
中でも本校の役割は、アマモが自生する海底環境の分析です。

卒業研究自体は、夏休み後の後期から始まりますが、それに先駆け、
昨日は共同研究者であるNPOの方にお越しいただき、
今後の方向性を決定するためのアドバイスをいただきました。

その内容を踏まえ、今日は具体的な分析項目の最終決定をしました。
本校の研究は、大学とは違い教員と学生が二人三脚で進めていくため、
私も一緒に学生達とディスカッションをしました。

卒業研究の準備が始まり約1ヶ月ですが、
この期間は今後の卒業研究を大きく左右する最も大切な準備期間です。
学生同士で何度も打ち合わせを行い、本研究の目的や社会的意義を考え、
目的を達成するにはどのような分析を行うべきか、測定項目を洗い出しました。
チームで一つの目的に向かって物事を進めることの大切さを知り、
プレ社会人として成長した1ヶ月でした。