理解度が違う本校の授業・実験システム

本校の平日通う1年生の前期には定性分析化学実験と基礎化学実験を学びます。
その中でも定性分析化学実験は、いくつもの金属イオンが混ざっている試料から
金属が持つ固有の性質を活かして分離していき、試料に含まれている金属イオン
を同定する実験です。
本校だけではなく、工業高校や理系の大学などでもこの実験を学びます。
この実験をすることで、金属の性質を知ることができるとともに、色々な試薬や器具、
分離方法を学ぶことが出来る大切な実験です。

また、この実験は分析化学唯一の国家資格である化学分析技能士の実技試験内容にも
毎年、必ず出題されており、分析化学の技術を評価される実験でもあります。


覚えることがたくさんある実験なので、一般的には嫌われがちな実験なのですが、
本校の学生の場合はこの実験を好む学生が多くいます。
その理由は本校の学生の場合は理解度が違うためです。

本校の学生の理解度が高い秘密は、授業と実験の内容がリンクしているから!

授業だけで多くのことを覚えるのは大変ですが、授業で学んだ内容について実際に
手を動かして実験するので、座って学ぶだけではできないことをたくさん経験できるため、
学生の理解度も深まります。
また、その理解度についても本校独自の授業シートを使用することで学生の理解内容を
個々に知ることができ、学生がどこで苦戦しているのかを確認することができます。

今日は、分離した金属イオンをガスバーナーで燃やして、
その時に出る炎の色で金属の種類を同定する実験を行っていました。

実験に成功した学生たちはワーッという歓声を上げていました。
実験をしていた学生に感想を聞いたところ、
「この実験は色々な現象を目で見ることができるので、楽しいです」
と言ったコメントがありました。


実験を通して授業の内容を理解する学生達を紹介しました。