伸びるスキルと進む卒業研究

毎週、土曜日・日曜日に社会人やフリーター、Wスクールの大学生(大学院生)などを
対象に分析化学の知識と技術を修得するために開講されている化学分析コースが今日も
行われています。このコースは、平日コースの学生同様、卒業時に専門士の称号が取得
でき、国家資格の取得もできるコースになっており、長野県や新潟からの遠距離通学の
学生も含め毎年全国各地から学生が入学し、技術修得や資格取得に頑張っています。


先週は、珍しく2日とも座学だけの日が続いたため、今日は久々に実験の日です。
1年生は重量分析、2年生は卒業研究を行いました。

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2年生の卒業研究も開始してから2か月ほど経ち、内容も徐々に進展してきている
ようです。私の担当する精油を使った研究班も抽出実験から徐々に次の段階へと進み、
精油による洗浄効果の検討が始まりました。

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汚れのモデルとして油脂や色素を使い、精油を汚れに作用させて、どれだけ汚れが
落ちるかを検討するのです。

今日の所は、まだ化学的な定量操作はなく、目視で判断をし、違いをデジカメで
撮影して記録していました。見た目にも精油が油汚れを溶かしていることが良く
わかりました。

これからはこの結果を、数値的に評価できるように分析を行っていきましょう。

また平行して、精油の成分がどのようなものでできているのか、また市販の精油
似通った成分なのか、赤外線を使った分析装置で分析を行いました。結果としては、
市販の精油は純粋な1成分だけでできておらず、この結果だけでは別物と言わざるを
得ない、ということでした。

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これについては次回以降、「市販の精油も精製してみようか」など学生達は検討して
いるようです。卒業研究では、1つ1つ試行錯誤していくことが力になります。来週は
今日たてた仮説が実証できるように頑張りましょう。


by ドラ一郎