一人前の分析化学者になるために!

実験を中心に分析化学を学んでいくのが本校の特徴ですので、今日も
校内では、真剣な眼差しで実験を行っている学生達で賑わっていました。

ディスカッションで考察力を身につけよう!!

下の写真は、医療からだ高度分析学科3年生の遺伝子操作実験の様子
です。
 
 
 ↑ 実験データを黒板にまとめています。

 実験と言えば、実験室をイメージしますが、写真に写っているのは
講義棟の教室です。彼らは教室で、これまで行った実験データをまと
め、それぞれ学生が考察を発表し、ディスカッションを行っていま
す。さらに、今後の実験をどのように進めていけば良いかを学生同士
で検討していました。

 もちろん、我々実験担当教員からはアドバイスや実験を進めて行く
上での注意点の指導をします。それらをまとめ、さらにディスカッシ
ョンを行い、一緒に考えることで、考察力を深めています。

3年生に話を聞いてみると、
「実験結果が予想していなかったので、びっくりしましたが、なぜこ
の実験結果になったか原因の究明をするために、いろいろと考察する
ことも楽しいです。みんなでディスカッションをすることで自分が気
付かなかった考え方もでてくるので、新鮮です。」とのことでした。

 さらに彼らは、
「遺伝子操作実験で扱うサンプルは小さいですが、立派なバイオの分
析化学者になりたい大きな夢に向けてさらに多くの事を吸収して、分
析技術や考察力を向上させたいです。」と言っていました。

 遺伝子を操作する実験では、目に見えない小さな物質を取り扱うの
で、期待通りの結果が得られないことは、よくあることです。その原
因をしっかり考察して次の実験に繋げていくことが大切です。彼ら
は、ディスカッションを行っているうちに、自分たちで考えることの
大切さに気が付き出し、楽しんでいるように感じられます。楽しみな
がら、考察力を付けていって欲しいと思います。


実験機器のメンテナンスも

場所は変わって、バイオ実験室で実験中の3年生ですが、待ち時間
に、機器のメンテナンスを行っていました。


 ↑ マイクロピペットを校正するM君

 上の写真は1mLの1000分の1の量まで正確に計量することのできる
マイクロピペットという、バイオの分析技術者には必須の機器を校正
している様子です。

 M君は、
「正しく校正された機器で実験しなければ、正確な実験ができないの
で、定期的に校正をしています。」さらに、
「実験している時、実験台の整頓をすることも心がけています。実験
をする上で整理整頓は大切です。」と言っていました。

 実験操作だけでなく、機器のメンテナンス大切さや実験をする上で
の基本である整理整頓の習慣がしっかり身に付いています。一人前の
分析化学者になるため、いい習慣を持ち続けて欲しいです。

By Mac