日頃の学習成果を実感する一日!

分析スキルも日々向上、理論値との誤差は±3%以内!

週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少人精鋭で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大等を目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。

今日は午後から実験です。1年生は市販飲用水(ミネラルウォーター)の硬度を
測定しました。硬度は、水の中にカルシウム・マグネシウムがどれだけ含まれて
いるのかを表す指標です。このカルシウム・マグネシウムは、人の健康に欠かせ
ない元素で、水の味にも関係するため、普段からミネラルウォーターを飲まれる
方の中には、この硬度を購入基準の一つとされている人もいます。
今回は、各ミネラルウォーターに表示されている栄養成分表の数値を、理論値と
仮定して、自分たちが分析した値と比較することを一つの課題としました。

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実験中の様子ですが、滴定の操作は何度も行っているため、円滑に進めることが
できています。また、「定性分析実験」で学んだ試薬の性質が、硬度測定の操作で
応用されていることを知り、過去の実験とのつながりも考えながら進めています。

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さて、実験結果はどうだったでしょうか。メーカーの成分表示値との比較ですが、
全班が±3%の誤差範囲という結果となりました。概ね正確に器具類を取り扱い、
そして正しい滴定操作ができているものと考えられます。
実験後、I君(左の写真中央)は次のように話していました。

 『市販されているミネラルウォーターを分析すること自体が興味深い
  実験でしたが、繰り返し測定しても結果にズレがでなかったことが
  嬉しかったです。入学して、確実に技術が身に付いていると、実感
  することができました』

これからの実験では、理論値のない試料を分析していくことになります。そのような試料でも、
自身が分析した値が正しいと主張できるだけの自信と、それを説明するための方法や統計学
引き出しを増やしていくために、すべての授業と実験を有効に活用してほしいと考えています。

ビジネススキルの向上に授業が直結、ビジネス能力検定にチャレンジ!

週末は、化学分析コースの授業・実験が実施されるだけではなく、本校では種々の資格試験や
検定試験の指定会場となっています。今日は、文部科学省後援の検定試験「ビジネス能力検定
(ジョブパス)」の試験が本校で実施され、本校の学生だけでなく、外部の方も数多く受験され
ました。この検定試験は、社会人に必要とされる能力を客観的に評価するもので、出題内容は
ビジネスの常識・仕事に必要なコミュニケーションとビジネスマナー・情報の利活用(以上は
3級の出題範囲)などとなっています。

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1年生の就職活動も本格的にスタートした今、今日の検定試験を通じ、自分たちにどれだけの
ビジネススキルが身に付いているのか、その確認にもなるでしょう。2級の試験を受験した、
生命バイオ分析学科1年生のY君(下の写真)が、アクア先生に話した受験後の感想は・・・。

 『学校の授業の中でも、ビジネス実務Iの内容が今日の受験に関しても、
  非常に役に立ちました。また、試験会場が毎日授業を受けている教室と
  いうこともあって、緊張することなく受験できて良かったです。』

アクア先生から話を聞くと、Y君は今日の試験について手応えを感じるとともに、日常の授業
内容から、分析化学の専門的な技能はもちろん、ビジネススキルも身に付いてきていることを
実感できているようです。検定試験の合格はもちろんですが、今後の就職活動にそのビジネス
スキルを発揮してほしいと期待しています。

by あずみ