学生達、冬期休暇中も卒業研究が気になります。

卒業研究の要旨作成中!

平日、本校に通う学生達は冬期休暇に入っています。
そんな中、コミュニケーションルームに行ってみると多くの学生がパソコンに向かって何かをしていました。

何をしているのか聞いてみると、
「卒業研究発表会で配布する要旨の原稿を作成しています。」
とのことでした。
卒業研究発表会は、2014年2月8日(土)に開催されます。
本校の卒業研究は学生が研究してみたい内容毎に班を分けて、何名かで班を作り卒業研究に取り組みます。

資源分析化学科のN君達は、使い捨てカイロに入っている鉄粉を利用した水質浄化剤の開発研究をしています。

↑ミジンコ先生にアドバイスを受けた要旨を修正しているN君です。
冬期休暇中に研究結果をまとめ、卒業論文の作成を行うと言っていました。

また、私の指導で医薬品の開発に関する基礎的な研究をしている班の学生に卒業研究に関する感想を聞いたところ、
有機テクノロジー学科Yさんは、
「2年生の前期までの実験はテキスト通りに実験操作を進めれば、結果が出ました。」
「しかしながら、卒業研究は今までの実験や授業で学習した内容を基に、
学生達で実験方法などを考える必要があるので、色々と調べることが必要でした。」
「研究を進めていくうちに、思い通りの結果が出ず、何度もやり直したことがありましたが、
普段の実験とは違って色々と考えることが多く、良い経験となりました。」
と言っていました。

↑先輩達の卒業研究論文を調べ直し、研究結果の違いから考察を行っています。

また、4月より企業で分析職に就く有機テクノロジー学科Mくんは、
「1つの結果に対して班員同士で意見を出し合って、考察したり、班員同士の意見をまとめたりするのが
勉強になりました。」
「人によって結果に対する考え方の違いを知ることができました。」
「来年4月からは社会人として既に働いている先輩や年代の違う上司の人と仕事をすることになりますが、
卒業研究でコミュニケーションを取ることの大切さを感じたので、この経験を活かしたい。」
と言っていました。

有機テクノロジー学科Mさんは、
「研究・開発は探究心が必要と感じました。」
「研究を行っていく中で、課題を自分で見つけていくことができました。」
「卒業研究を通して、1つのことにのめり込めました。」
「失敗することが多かったですが、自分が求めていた結果が出た時の達成感は経験してみないと分からない。」
と言っていました。

卒業研究を通して、分析化学者として大切な考察力と社会人にとって必要なコミュニケーション能力を
学んでいる学生達を紹介しました。

by バッテン