笑顔で実験

今日から新年の授業が始まりました。
また、京都府立綾部高等学校東分校に実験会へ行って来ましたので、
その様子をお伝えします。

実験開始!

年末年始と学生が冬期休暇のため、
校舎内はいつになく静かでした。
しかし今日は、学生達の元気な姿が見られました。

以下の写真は、2年 生命バイオ分析学科の卒業研究の様子です。

研究も大詰めとなり、今まで研究してきたデータを教室でまとめていました。

Sさん(写真左)が、新年を迎えた意気込みを語ってくれました。
「これまでに、班員と綿密な打ち合わせを行ってきたので、
データのまとめに目途が付きました。
後少し、ラストスパートをかけて頑張ります!」

以下の写真は、4年生 医療からだ高度分析学科の卒業研究の様子です。

4年生は、1年間じっくり時間をかけて、研究結果を積み重ねてきました。
O君とMさんが、4年生らしい新年の抱負を語ってくれました。
「研究が終盤を迎えていますが、最後の最後まで諦めず、
良い実験結果を目指して頑張ります。」


以下の写真は、1年生の機器分析化学実験の様子です。

一番左に写っているのは、1年 生命バイオ分析学科のN君です。
新たな年を迎え、頼もしいコメントを聞かせてくれました。
「久々に実験をしましたが、とても楽しいです。
次回の実験の予習まで完璧です。」

今日、出張実験会に行った、京都府立綾部高等学校東分校は、そのN君の出身高校です。
N君の後輩達も、楽しそうに実験を行っていました。

京都府立綾部高等学校東分校 出張実験会

最寄駅に着き、目に飛び込んで来たのがバス停付近に設置された、塩化カルシウム


近くの標識には、「凍結注意 −1℃」と記されていました。
塩化カルシウムは、凍結防止剤として設置されています。
普段実験室で使用する化学薬品が、こんな所でも活躍していました。



学校に到着し、準備を終え、いよいよ出張実験会開始です。

今回の実験会の目的は、実際に食品(ジャムやお味噌)を作っている生徒さんに、
食の安全を守るための分析実験を体験して頂き、食品化学に対する
興味や関心を高めてもらうことです。
実際に食品中の鉄分量を測定して頂きました。

慣れないガラス器具を使った実験でしたが、
どの生徒さんも、笑顔で取り組んでいました。

また、今までに使ったことのない機器を使用しましたので、
興味深く、少し不安そうに測定ボタンを押していました。

さっきまでの表情とは一変して、真剣な眼差しで、
グラフから未知試料の濃度を算出しました。

実験は大成功でした。


実験を終えて、最後のアンケートでは、
「色が綺麗で、とても実験が楽しかったです。」
「これまでに知らなかったことが勉強できて、良かったです。」
「分析化学が多くの仕事に役立っていることを知れた。」
「少し難しかったけど、楽しかった。」
「もっと長い時間、実験したかった。」
など、沢山の感想を頂きました。


出張実験会の準備には、時間と労力が必要です。
しかし、笑顔で実験に取り組み、楽しいと思ってもらえることや、
分析化学が社会に貢献していることを少しでも知ってもらえれば、
それが何よりの活力になります。

年度内には、まだいくつかの出張実験会が予定されています。
分析化学の楽しさや、社会貢献していることをもっともっと
伝えていきたいと思いました。

by せんぱい