企業見学会の次の日は?学んだことを活かして!

■企業見学会を通じて!
1年生は昨日、企業見学会に参加しました。
昨日の企業見学会の様子はこちらをご覧ください。
企業見学会とは、本校とつながりのある企業や団体のご協力を得て、
在校生に卒業生が働いている現場を見させていただく行事です。

この行事を通じて、学生たちは今学んでいる内容が将来どのように活かされるのかを知ることができます。
昨日は、医薬品の分析、デパートやスーパーで売られている商品の品質管理、
その安全性の確認試験やさらには宇宙・航空機器の製造・分析の現場を見させていただきました。

今日、1年生の生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の学生は定量分析実験を実習しました。
定量分析実験とは、試料の中に目的とする物質がどれくらい含まれているのかを分析する実験です。

たとえば、購入した牛乳パックの栄養成分表にカルシウムが何グラム含まれていると
書かれていていたとしても、本当にそれだけの量のカルシウムが含まれているかどうかは
飲んでみるだけでは分かりません。

その分析方法を学ぶのが定量分析実験です。

国家資格である化学分析技能士の実技試験の課題にも同じような内容が含まれています。


↑あずみ先生が実験器具の使い方を指導している様子です。

本校での実験指導では、まず教員が操作方法を実演します。
その操作方法を見て学んだ内容を学生たちが真似をして、実験方法を覚えていきます。
そのため、今までに使ったことのない器具であってもすぐに操作方法を覚えることができます。



1年生たちは初めて使用する実験器具の説明をしっかりと聞き、
その後、自分たちで実際に操作を行っていました。

生命バイオ分析学科1年生のHさんに実験の感想を聞くと、
「今日、行っている実験操作は昨日の企業見学会で見学させていただいたときに
先輩が行っていたのと同じ操作です。」
「しっかりと実験技術を身につけて、企業で活躍したいです。」
と言っていました。

■今まで学んだことを活かして!
他の学年も実験を行っていました。現在、2・4年生は卒業研究中です。
本校の卒業研究は、各自が研究したいと思うテーマの希望を募り、
同じようなテーマ同士の学生が班を組み、研究を行います。
そして、企業に就職してから役立つチームワーク力と研究に対する実践力を身につけます。


有機テクノロジー学科の学生がプラスチックを作っているところです。
風船の中には不活性ガスである窒素ガスが注入されています。
写真の学生たちは前期に行われた実験の内容を基に実験を行っていました。


↑実験室にコーヒー?と思われるかもしれませんね!
彼女が所属する卒業研究班では、タンニンという食品中に含まれる物質を使って
鉄の成分分析を行う実験をしています。
この実験で使うタンニンを抽出する技術も2年生前期で学んだ内容です。


2・4年生は紹介した内容以外にも今までに学んだ知識と技術を活かして実験をしていました。

学生のみなさん、学んだ実験技術を活かして、一歩ずつ、前進していきましょう!

by バッテン