ディスカッションで考察力を身につけよう!!
3年生の遺伝子操作実験の様子
医療からだ高度分析学科3年生の遺伝子操作実験では、
2008年のノーベル化学賞の受賞対象となった緑色蛍光タンパク質(GFP)
という緑色に光るタンパク質を作る遺伝子を大腸菌に導入して
緑色蛍光タンパク質を作らせ、光る大腸菌を作ることを目標にしています。
緑色蛍光タンパク質は神経細胞や細胞内での遺伝子の働きなどの
観察をはじめ、バイオや医学などの広い分野で用いられており、
遺伝子操作実験では上記の分野で行われている実験の基礎を学んでいます。
下の写真は、遺伝子操作実験の様子です。
実験と言えば、皆さんは実験室をイメージするかもしれませんが、
写真に写っているのは講義棟の教室です。
彼らは教室で実験を行う前に、どのような実験方法で実験を進めていけば良いか、
それぞれが考えてきた案を黒板に書き、学生同士でディスカッションをしたり、
実験担当のぽてと先生からアドバイスを受けたりしながら、実験方法を決めていました。
続いて実験室では、
班で集まり今日行った実験の結果をまとめ、考察についてディスカッションをしていました。
3年生に話を聞いてみると、
「実験結果が期待通りの結果ではなかったので、なぜこの実験結果
になったか原因の究明をするためにいろいろと考察しています。
このあとみんなで考えた考察を担当の先生に報告して今後の実験の
方向性を決めていきます。」
さらに、
「みんなでディスカッションをすることで、自分が気付かなかった
考え方もでてくるので、新鮮です。多くの事を吸収して、
実験の技術だけでなく、考察力を向上させたいです。」
と言っていました。
遺伝子は目に見えない小さな物質なので、実験で取り扱う場合に
期待通りの結果が得られないことはよくあることです。
その原因をしっかり考察して次の実験に繋げていくことが大切です。
3年生の学生たちはディスカッションを行っているうちに、
自ら考えることの大切さや楽しさを感じているようです。
これからも楽しみながら考察力を付け、立派な分析化学者になって欲しいと思います。
By Mac